とある親子の都市伝説です。
東京のある夫婦が離婚しました。
一人息子がいましたが、
幼かった彼の親権はお母さんに
帰属することになり、お母さんは
実家のある田舎へ引っ越す事に
決めました。
なんでもある東京から田舎への
引っ越しです。息子は3歳でしたが、
田舎を嫌がったりしないだろうか。
お母さんは心配していました。
夏のある日の引っ越し。
その日は暑く入道雲が出ていました。
やがて夕方になると雷が鳴り始めました。
これだけ激しい雷雨を見るのは
息子は初めてでした。東京の
家は防音性に優れていました。
お母さんは心配になりましたが、
息子はキャッキャと喜んでいました。
「かみなり。かみなり。きゃっ」。
お母さんはほっとしました。
しかし不思議なことが起こります。
翌日は晴天だったのですが、
夜になると子供が、
「かみなり、かみなり、キャッキャ」
と騒いでいるのです。
お母さんは変に思いましたが、
昨日みたかみなりのことを
思い出しているのかと思いました。
不思議なことは続きます。
その次の日も、そのまた次の日も。
息子は「かみなりが来たよ」と、
お母さんに話すのです。
初日以外はかみなりなど来ていません。
そして、数日後、衝撃のニュースが。
お母さんは顔面蒼白になったと言います。
近所で子供を狙った変質者が出て、
逮捕されたというのです。
その犯人の手口は、気に入った
子供の家の外から子供を見て、
カメラで何枚も子供の写真を撮る。
というものでした。
雷ってもしかして、カメラのフラッシュ?
息子は一週間くらい前から、
「雷、もうお外にいないの、
お家の中入ってくる」
と言っていたそうです。
お母さんの気が付かない間に
変質者が家の中に侵入して
子供の写真を撮っていたようです。
みなさんも子供の言動には注意して
ください。思わぬ犯罪に言及して
いるかもしれません。
雷が好きなこども/怖い都市伝説
