やりすぎ都市伝説の怖い話をご紹介します。
プラスチックのごみ問題
最近、地球の環境問題として注目されているのが「プラスチックごみ」
年間1000万トンものプラスチックごみが海に流出していると言われています。このまま2050年まで進むと、海のプラスチックごみの量が魚の量を超えると言われています。
またさらに大きな問題が「マイクロプラスチック」問題です。プラスチックは分解されることはなく永遠に海を漂いますが、紫外線にさらされると細かく崩れていく性質があります。
細かくなったプラスチックの中で5ミリ以下のものは「マイクロプラスチック」と呼ばれます。このマイクロプラスチックが曲者なのです。
実はプラスチックは紫外線による劣化により、スポンジのようになり海の中の有害物質を吸収してしまうようになります。海を漂いながら有害物質を吸い込み、
そして、マイクロプラスチックになると何が起こるか。魚が有害物質を吸ったプラスチックを食べてしまうのです。
有害物質に汚染された魚は食物連鎖の末、我々人間の食卓に並び最終的に人間が出したゴミは人間に有害物質として帰ってくることになります、皮肉な話です。
サカイエンシス
プラスチックごみ問題に対して、ひとつ解決のきっかけになる発見がありました。
大阪の堺市のリサイクル工場の近くで発見された新種の細菌がプラスチック(PET)を分解することができることが判明したのです。
この話は大変話題になり、今まで分解することが不可能だったプラスチックを最近のちからによって分解することができれば、世界のマイクロプラスチックの問題も解決できる可能性となります。
人間は自ら解決できない問題を地球のちからを借りることで解決させようとしているのです。
怖い細菌の都市伝説
プラスチックのごみ問題を解決する方法として細菌のちからを借りるという明るい話題を紹介しましたが、細菌は時として人間に牙を向くこともあります。
アメリカである女性が感染症で亡くなってしまった事件がありました。
この事件の怖いところは女性から発見された細菌は26種類の抗生物質(アメリカでつかえるすべての抗生物質)が効かなかったのです。
つまり人間が治療不可能な細菌による感染症がいることがわかりました。この細菌が発生してしまった理由は単純です。
細菌は抗生物質にさらされると抗生物質にたいして耐性をもつ突然変異を起こすことが知られています。そして人間に投与された抗生物質はすべてが人間に吸収されるわけではありません。
大部分は自然界に流れていってしまっています。それが細菌に耐性をもたせ、どんな抗生物質も効かない細菌を生み出してしまったのです。
プラスチックの分解ができる細菌も同じです。プラスチックという物質はたった50年くらい前から人間が使いだしたものですがそれらが自然界に流出することで細菌が分解する能力を身に着けました。
それが大阪で発見されたサカイエンシスなのです。人間は自分たちが生み出したゴミを地球に処理させようとしていますが、これに懲りずにまたゴミを自然界に垂れ流すようなことを続けていれば、いつか自然に処理されるのは人類なのかもしれません。
人類が細菌により地球に消される日は来るのかどうか?この都市伝説。信じるか信じないかはあなた次第です。