
Yさんがこどもの頃に体験したという怖い話をご紹介します。
Yさんの実家は山形県山形市の古い家だったそうです。江戸時代から代々続く格式のある家で築年数は100年近いのではと思われる古民家でした。
ある夜のことでしたYさんは両親に気が付かれないようにこっそり起きて漫画本を読んでいました。
すると、Yさんのすぐそばで「早く寝なさい」と声がしました。両親でも一緒に暮らす祖父母や兄弟の声ではありませんでした。
不思議に思ったYさんが声のした方を振り返るとふすまに女の絵が描いてありましたその女は怖い顔でこちらをみておりだらんと長い髪を振り乱しています。
周りには赤とか青とか色彩豊かな背景が流れるように書かれ、塔婆にかかれているような読めない文字で何かが書かれていました。
不思議なことにその声を聞いたすぐあとYさんは睡魔に襲われ気がついたら朝でした。ふすまをみると女の顔などなく、そこはまっしろな和紙でした。
夢だったかもしれませんが、それにしてはリアリティがあり未だに鮮明に記憶に残っているといいます。Yさんが体験した幼少期の怖い話です。