
当時高校生だったNさんが体験した怖い話です。
その日、Nさんはお母さんと一緒に買い物へ行く予定でした。午後2時に家を出発する予定になっていました。
準備を済ませ家を出る寸前でした。お母さんが忘れ物をしたことに気が付きます。「ごめん、先に外出て待ってて」Nさんは玄関で靴を履き家の外でお母さんを待ちました。
15分以上が経ちましたが、お母さんは帰ってきません。あきらかに時間がかかりすぎです。Nさんは家の中のお母さんの様子を見に行くことにしました。
玄関をあけるとそこに仁王立ちしたお母さんがいました。
「今までどこにいってたの!?いきなりいなくなって!お母さん近所の人にあんたを見なかったか聞いて回ったんだからね!」
Nさんはお母さんがいっていることの意味がわかりませんでしたが、玄関の時計をみると時刻は午後4時を指していました。家を出たのが、午後2時でそこから15分くらいしか経っていないはずだとおもっていたのに2時間も時間が経っていたのです。
さらにおかしいことにお母さんに話を聞くと、忘れ物を取りに行ったあとすぐに玄関から出て、Nさんがいなくなっていたので近所を探したと言います。
もしも、それが本当ならNさんは玄関から出てきたお母さんと必ず会っているはずです。しかし2人はこの2時間の間まったく会っていません。
午後2時、Nさんが自宅の玄関から出た瞬間、時空が歪んでしまったのでしょうか。