【怖い話】百物語【伊集院光】

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タレントの伊集院光さんがラジオで話していた怖い話だったと思います。

伊集院さんはラジオのスタッフとなにか面白い企画がしたいねという話しをしたんだそうです。ある一人のスタッフが提案したのが”百物語”でした。いわゆる怖い話を100話話して、100話目で幽霊が出るとかそういうたぐいの企画です。

収録が終わったらその足で近くのお寺に行ってひとりひとり怖い話を話すというものでした。スタッフの友達も集めて20人くらいの人が集まりました。つまりひとり5話の怖い話を準備してきて話せばぴったり100話になる計算です。

企画の日当日、プライベートの企画でしたが、何かおもしろいものが撮れるかもしれないということで音声の人が百物語の最中ずっと音声を録音することにしました。

場所はお寺ですから、雰囲気は100%!何も話さなくても少し怖いです。ある一室を借りて皆で円になって真ん中にろうそくを置きます。そして、ひとりひとり怖い話をはじめたのです。

みんなとっておきの怖い話を準備してきたので最初は大いに盛り上がりました。雰囲気も相まって最高に怖い企画になりました。しかし、収録明けの疲れもあり徐々にダレてきました。100話の怖い話を話すのは結構な時間もかかります。途中にはやる気のないような話し方をする人もいました。

開始から数時間後になり、ついに最後、100話目の話が終わりました。

しかし、何も起こりません。
「なーんだ、お寺でやっても結局なにも起こらなかったね〜!」
「途中、正直ぼく眠かったです・・・」
「最初のあの人の話は怖かった!でもお前の話、全然怖くなかったじゃん!なんだよあれ」
みんな思い思いに話し出します。

「あ〜あ、結局オレが準備してきたとっておきの怖い話話せなかったな!」

それを聞いた伊集院さんはおかしいことに気が付きました。その発言をした人に「いくつ話準備してきた?」と聞くと5話といいます。ここにいるのは20人です。全員が5話の怖い話を準備してきていれば、ぴったり100話になるのであぶれる人が出るはずがありません。

自分も含め他の19人にも改めて確認をしましたが、口を揃えて全員5話準備してきて、例の彼以外はきっちり5話しか話してないというのです。

(途中でカウントを間違えたのかな・・・)

そして、音声のスタッフがずっと百物語の内容を録音していたことを思い出しました。「よし、後日全部聞き返してみよう!」検証をすることになりました。

最初の1話からみんなで聞き直して本当に怖い話が100話だったのか検証してみることにしたのです。みんなその場にいましたし、自分の話した話もありましたからもちろんみんな覚えています。

しかし、1話だけ、小さな声でゴニョゴニョ話している音声になりました。

「あー!これ覚えてますよ。小さな声で話してて、途中笑ってるし、ふざけてるのかと思いましたよ。」

{前の話がAさんだったからBくん?」と聞きますが、Bくんは首を横に振ります。現に少し早送りするとこの話のあとにBくんがちゃんと別の話をしているのです。1人あまりが出た謎が解けました。誰かが1話余分に話していたのです。

でも誰が?お寺の一室には他の人が入る余地などありませんでした。音声スタッフに頼んでその声を大きくしてもらいました。すると徐々に何を話しているのかが判明しました。
  
いやー、参ったなー。俺死んじゃってさ、ははは(笑)だってさ。いきなりあそこで車が出てくるなんて思わないもん。参ったよな。
  
と言っていました。みんなでスタジオから百物語をしたお寺に向かいました。そしてAさんとBくんの間に位置していた所を確認すると、そこには骨壷が置いてありました。住職さんが言いました。

「ああ、それは3週間前に交通事故で亡くなった人の遺骨だよ。」

実は21人で百物語をしていたのですね。

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