怖い話

【怖い話】備え付け電話

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ある若い女性が東京ではじめて一人暮らしを始めた時に体験した怖い話。

女性は九州の田舎から東京に就職のために上京してきたばかりでした。3月で東京はまだ肌寒い日が続いていましたが、はじめて東京で生活できるということで彼女は毎日わくわくしていたといいます。

田舎と違って東京の家賃は非常に高く、彼女の想像をはるかに上回っていました。彼女のふるさとの家賃の2倍近い金額を出してもせいぜい1Kが精一杯でした。

そんなある日、彼女は格安で家具付きという物件をみつけました。家具家電などを購入する費用もバカになりませんので彼女はその物件に即決して、さっそく住み始めることにしました。

その部屋には電話もついていました。ところが入居したその日から迷惑電話がかかってくるようになったのです。

電話に出るとすぐ切れる、という感じで相手の声すらわかりません。怒りを覚えた彼女はある日、勇気を振り絞って迷惑電話の番号に電話をかけなおしてみました。

電話の向こうで聞こえる呼び鈴の音。よく聞くとそれは二重になっています。

ひとつの音は彼女の家の押入れから聞こえてきました。