
今日はとなりのトトロにまつわる都市伝説をまとめて紹介します。
サツキとメイは死んでいる
物語の中盤からメイがいなくなり、みんなでメイを捜索します。この時、メイのサンダルが見つかりサツキが否定するシーンがありますが、実はこのサンダルはメイのものでした。
メイはこの時に間違えなく死んでしまっていたのです。
そして、そのあと、サツキとメイの影は描かれなくなります。それは彼女たちがすでにこの世の存在ではないことを意味するメッセージだったのです。
トトロとは死ぬ間際の人間にしか見えない死神だったのですなので、サツキとメイだけには見えましたが他の人間は見ることができませんでした。
エンディングは家族の回想シーン
となりのトトロのエンディングは家族が仲良くだんらんしている様子が描かれている。しかし、これは未来の様子ではなく過去の回想シーンでしかないのです。
その証拠にエンディングのお父さんとお母さんはかなり若返っています。
原作『隣のととろ』
実はとなりのトトロには原作版があります。それが小説『隣のととろ』。
この小説ではととろについて「死期の近い人間の前にのみ現われる化け物」として描かれており、その容姿に関する描写も「胃がひっくり返りそうな程の濃密な獣臭。見上げると、そこに夜色の長い毛に全身を覆われた巨獣が居た」、「ずんぐりむっくりの毛むくじゃらで、大きな胴体に見合わず、針金を連想させる細長い手と足が十数本、ねじくれて出鱈目に生えていた」、「顔に当たる部分には目も鼻も耳も無く、顔の三分の一近くを占めるほどの、側頭部まで裂けた巨大な口から、血と腐りかけの魚のような生臭い臭いが漏れていた」など、とても映画版と同じものとは思えない描かれ方をしています。
しかし、それが正しい。ジブリ版の『となりのトトロ』が悪魔のようなトトロをかわいく見せているだけで本質的には死期の近い人だけに見える死神なのです。
小説版トトロではメイの精神が壊れてしまい、「お母さんに会いに行こう」と言って自殺。
そして、地獄へ行ってしまったメイを助けるためにサツキは生きたまま地獄へ行くという物語なんだそうです。
「狭山事件」がモデルになっている
1963年5月1日に埼玉県・狭山市で女の子が誘拐され、殺されてしまう事件が起きた、それが俗にいう「狭山事件」です。
殺された女の子の姉は妹を探して回ったといい、妹がなくなったことがわかってからは精神錯乱状態になってしまいました。
姉は妹を探し続け、「「猫のお化けを見た」「大きな狸に会った」などの謎の発言をしていたそうです。これがトトロの原作者によって物語化されたのが『となりのトトロ』だったのです。ちなみに事件が起きたのは5月。つまり皐月(サツキ)、May(メイ)。主人公姉妹の名前なのです。