
2015年に放送され人気となったテレビアニメ「おそ松さん」赤塚不二夫生誕80周年を記念して、「おそ松くん」の未来の姿を描いた作品がウケた。
原作者の赤塚不二夫はエキセントリックでブラックな作風で有名な漫画家だ。実はそのポリシーはアニメ「おそ松さん」にもしっかりと取り入れられていた。
まずは、よく原作を確認すると、昭和45年3月5日「おそ松くん」たちははじめてふぐ料理を食べて全員中毒死。という描写がある。1989年に「あの人気キャラクターは、いま!?」でちび太が「松野家はフグを食べ、フグ毒により全員死亡した。あれから27年もたっているのか」としっかり言っちゃっている。
つまりおそ松さんたちは昭和45年に確実に死亡しているのだ。今放送されている「おそ松さん」は死後の世界を描いているのである。
さらにそれを証拠付けるのがおそ松さんたちの主線(キャラを縁取る線)だ。彼らは青の主線で書かれている。第七話の「北へ」ではデカパン、ダヨーンの主線は茶色で描かれているが列車に轢かれて死んでからは主線が青で描かれているのである。つまり、「おそ松さん」の世界で主線青=すでに死んでしまっている。というメッセージになっているのだ。
キャラクターを死なせるのは赤塚不二夫の作風ともいえるので、これはこれで楽しんでしまえばいいのかも!?