テレビドラマや映画の撮影などで家を使うことがある。映像1本のために家を購入したり借りるのは手間なので、「ハウススタジオ」という撮影専用の物件を使うことがほとんどだ。今日はこの「ハウススタジオ」にまつわる都市伝説をご紹介しよう。
東京のあるハウススタジオには母屋と離れがあり、離れに管理人が住んでいた。この家は「実は幽霊が出る家」として有名で心霊系のVTRで使われたり、そのハウススタジオ自体がテレビの心霊特集で取材されたりしていた。
その日、Aさんたちは心霊番組のVTRを撮影するため、この物件に訪れた。離れに住んでいる管理人はチャラチャラした風貌でAさんがあいさつにいくと女と一緒に家から出てきた。
「おー、よく来たねー。なんだかんだ言われてるけど実際に幽霊なんてでないから!安心して撮っていってねー」。というと女と家に入ってしまった。
「なんか、物件に似合わずハイテンションでしたね」。
「あれくらいの性格じゃないとここに住んで管理できないでしょ」。
「でも女の人は暗そうだったね。お互いないものねだりというやつかな」。
なんて話しながら撮影をはじめた。いわくつき物件ということだけあり雰囲気は怖かったが、特に大きな問題もなく撮影が終わった。帰り際に管理人にあいさつへ行くと男がひとり出てきた。
「お疲れ様〜!」
そして、べらべら話しだした。「いやあ、この物件幽霊なんて出なかったでしょ?ときどき霊能力者みたいな人が来てさー、ここにはおじいさんの霊が・・・とかいうけど違う違う!この物件で死んだのは女の人なの!俺はここに5年も1人で住んでるけど1回もみたことないね!女の幽霊なんて」。
と言った。
それじゃあ、昼間に出てきた女は誰?