ある女子高生が耳にピアスを開けた。数日後、ピアスの穴から白い糸のような物が垂れ下がっているのに気がついた。ゴミかと思った女子高生が糸を引っ張ると、その糸はピアスの穴からにゅるにゅるっと出てくるではないか。
怖くなった女子高生は一思いにピアスの糸を抜いてしまった。
とたんに女子高生の視界はなくなった。彼女は失明してしまったのである。実は彼女の耳から出ていた白い糸のようなものは視神経だった。
こんな都市伝説をご存知だろうか?
この都市伝説が発生した理由は、おそらく東洋医学でみみたぶには目に効くツボがあるという事が言われているので、それが影響していると思われる。
しかし、生物学的には耳たぶに視神経は通っていないので、ピアスの穴から視神経が露出する事は考えられない。しかも視神経はタコ紐くらいの太さがある神経なので、ピアスの穴などの細い空間を物理的にとおり抜ける事ができない。
なので、この都市伝説はピアスがまだ浸透していない頃にピアスに恐怖を覚えた人が作った典型的な都市伝説なのである。