都市伝説

鈴鹿サーキットにハイヤーで来た男の正体

鈴鹿サーキット

鈴鹿サーキットで起こったとされる。都市伝説。

その日、鈴鹿サーキットには黒塗りのハイヤーが訪れた。いかにも”お偉いさん”が乗っていると思われる車だ。

入ってすぐのところにある、ゲートでハイヤーは警備員に止められる。「入場許可証を拝見させてください」。警備員は言った。
しかし、ハイヤーに乗っている人たちは入場許可証を忘れてしまったようだ。運転手が焦って警備員に言った、「きみ、なんとかゲートを通れないか?」しばらく運転手と警備員が揉めた後、後部座席に座っていたスーツの男の人が言った。
「今日、入場許可証を忘れてしまったのは我々が悪いのだから帰りましょう」。鶴の一声。彼がそう言うと運転手はすんなりと引き下がって、その日ハイヤーは引き返していったという。

後日、鈴鹿サーキットの事務室に1通の手紙が届いた。

「きみのような素晴らしい警備員がいることを、誇りに思う。本田宗一郎」

なんと、その時ハイヤーの後部座席にいた人はHONDAの創業者の本田宗一郎だったのだ。