
少し前に会計士の人がネット上で書いた記事で自分の年収は自分の使っている財布の価格の20倍で決まるという話があった。実はこの話、いたるところで聞く都市伝説なのである。筆者も以前、年収が数千万円ある人に2つおりの自分の財布を見せたら、「これじゃあ、お金は貯まらないよ」と怒られた経験がある。
財布も含め、お金の持ち方にはいくつかの都市伝説がある。
お金が貯まるお金の持ち方の都市伝説
・黒い長財布を持つ
・財布の値段は自分の欲しい年収の20分の1(つまり年収1000万円なら5万円の財布)
・お金の向きは会わせた方がお金が貯まる
・お金の向きはお金に印刷された肖像画の向きの頭を下にいれるとお金が出て行かない。
・財布は常に清潔にしているとお金が貯まる
などなどである。
この都市伝説に共通している事
お財布とかお金の持ち方を話す人は割と歳が上の人が多い、きっとこの都市伝説は昔から言われていた伝説なのであろう。そして、結構多くの人がいうのが、お金の居心地がいいような環境を作ってあげる事でお金が貯まるという考え方である。なので、お金を折る2つおりの財布はNGだし、お財布がレシートだらけなのもNGである。
長財布でお金が貯まる都市伝説の反論
Naverまとめに面白い記事があった。
「稼ぐには長財布」「金持ちは二つ折り財布を使わない」はデマでした
多くのお金持ちや、外資系企業の高所得者は実は長財布を持たない。というより、2つ折りの財布が合理的に使いやすくて、財布にコストを使う意味が無いと考えているという記事である。
つまり、実際はどうかというと長財布の都市伝説を信じてない人でもお金持ちにはなれるという事実があるという事なのだ。
ではなぜ、高所得者が長財布の都市伝説が生まれたのか
これは筆者の見解なのだが、この都市伝説は日本人が大切にする、日本人ならではの習慣を行動を持って養うトレーニングとして生まれた都市伝説なんだと思う。
お金・お財布はほとんど誰でも毎日扱うものである。
なので、これらの使い方にルールを決めて実践する事で毎日何かしらのトレーニングになるのだ。
まずは長財布を使う。これは人からどう見られるかを気にするトレーニングになる。長財布でお金を持ち歩けば、お札は折れないのでもしも誰かと食事をしてお会計をしたときにもきれいなお札を出す事が可能だ。あと、もしも人にお財布の中を見られる事があって汚い財布を見せてしまったらだらしないやつと思われるが、きれいに整理整頓された財布だったらこの人は規律が取れている人という印象になる。
そして、なぜ長財布を使っているかを問われたときに口にする。「お金が居心地が良いようにしてあげる事でお金がよってくる」実はこれ、”おもてなし”の考え方に似ている。自分が世話になっている人に対して彼らが居心地が良い環境を整えて上げる事は人間関係を良くする日本人のコツである。
毎日のお財布の哲学を持つ事は、日本人ならではの実利につながらないようで、実は遠くからお金を引き寄せるとし伝説なのかもしれない。