
ある工業高校での都市伝説。
工業高校では溶接作業の技術を習得することができる。溶接の授業では先生が溶接で発生する「火花は直視しないように必ずゴーグルをしなさい。」とレクチャーする。
しかし、ある男子生徒がめんどくさがってゴーグルをしないまま、溶接作業をしてしまった。
溶接は3000度もの熱が発生する。地獄のような暑さと飛び散る火花の閃光が眩しかったが、できないことはなかった。男子生徒は溶接研修を終え自宅に帰った。
なんだか目がチカチカする感じがしたが、あまり気にせず、いつものようにコンタクトレンズを外した。その瞬間、男子生徒の視界はまっくらになった。
彼は失明してしまったのだ。実は溶接の火花を直視したことで角膜とレンズが融合してしまったのだった。
この都市伝説はアメリカでFAXロアと呼ばれる、チェーンメールのFAX版で流布した話とされている。誰かがアメリカでこの話を知り、日本に持ってきたのだろう。