少し昔まで「家電製品に不具合が起きたときは叩けばなおる」という都市伝説があった。この都市伝説は本当なのだろうか?
事実、1970年代くらいに作られたテレビが不良を起こして映らなくなったときに叩くとなおるという現象は本当に起こっていた。これは昔のテレビは真空管を使っていた事が原因している。真空管は隙間が多くて、ホコリやゴミなんかが貯まりやすかったのだと言う。それが接触不良の原因になって、テレビが映らなくなっていたというわけ。
なので、軽く叩いたり揺らしたりすると真空管のすきまに入ったゴミなどが取れて接触が良好になる。そして、テレビが映るようになるという流れで不良がなおっていたのであった。
ただ、これは機器の中の密度が低い電化製品でかつ真空管などのホコリのように物理的にゴミがたまって不良を起こしているときに限る。なので、最近の電子機器、とくにスマートフォンやPCなどでこの都市伝説を適用しても効果がほとんど期待されないし、帰って電子機器の正常な動作にさえ、支障をきたすおそれさえある何ともいただけない都市伝説なのであった。
PCのホコリなんかはちゃんとしたエアダスターなんかで取りましょう。