市ヶ谷につたわる「コロコロさん」の都市伝説

東京・市ヶ谷周辺につたわる怖い都市伝説「コロコロさん」を紹介します。市ヶ谷には帯坂・三年坂・善国寺坂という3つの有名な坂があります。

深夜の市ヶ谷を歩いていると、どこからともなく「コロコロ・・・・、コロコロ・・・・」とコオロギの鳴き声のような音が聞こえることがあるといいます。季節は関係なく絶対にコオロギがいないであろう冬でもその音が聞こえることがあるといいます。その音が聞こえるポイントはさきほど紹介した市ヶ谷にある3つの坂のいずれかの下に限定されるそうです。

音が聞こえた方向に目をこらすとそこには小太りの中年男性がうつむいてトボトボ歩いているそうです。そのおじさんの顔は黒ずんでいて見た瞬間にこの世のものでないことがわかるそうです。

さらにおじさんの足元をよく見ると通常の人間の関節が曲がらない方向へ関節が曲がっているといいます。それがコロコロさんです。異常な人だとこちらが気がついた瞬間コロコロさんはうつむいていた顔を上げニヤッとわらったかと思うと坂の下からものすごい勢いでジャンプして一気に坂の上に消えてしまうといいます。・・・昆虫のように・・・。

数年前。市ヶ谷周辺に1人の物好きなおじさんが住んでいたといいます。彼はマンションでコオロギを大量に飼っていてその数は1,000匹を超えていたともいわれています。もちろんそんな趣味を持っている人でしたから結婚もしていません。

おじさんは趣味に生きる人としては幸せだったのかもしれません。しかし、幸せは長くは続きませんでした。ある日おじさんは勤めていた会社をクビになってしまったのです。40歳を過ぎたおじさんに再就職するようなアテもなく、しばらくの間は無職の状態が続いたそうです。しかし、おじさんも食っていかねばなりません。飼育しているコオロギのエサ代・環境維持費なども数が数だけに毎月バカにならなかったようです。

おじさんは近所の工事現場で日銭を稼ぎ始めました。しかし、慣れない体力仕事に厳しい上司、おじさんは精神的に疲弊してしまいました。おじさんは工事現場で飼っていたコオロギを道に投げて車にひかせるという奇行を始めました。そのことが上司にバレ、おじさんは現場を去ることになってしまったといいます。

そして、そのあとまともな職につくことができなかったおじさん。

マンションのお隣さんがおじさんの部屋から異臭がしていることに気がつき、警察がおじさんの部屋に入った時にはおじさんは息絶えていました。検死の結果、おじさんの胃袋からは大量のコオロギが見つかり、おじさんの死因はコオロギをのどに詰まらせたことによる窒息死だったそうです。

その時くらいからでしょうか・・・。市ヶ谷でコロコロさんが目撃され始めたのは・・・。

どうでしたでしょうか。コロコロさんの都市伝説は市ヶ谷周辺でまことしやかに語り継がれるちょっぴり怖い都市伝説ですが、その真相は愛でていたコオロギを食したことが原因で亡くなったおじさんなのかもしれません。

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