2014年7月25日に放映された「やりすぎ都市伝説」から都市伝説をご紹介するこのコーナー。
リニアモーターカーは名古屋と東京を結ぶ計画が着工している。
開業は2027年を予定していて、開通したら今、1時間40分必要な東京ー名古屋間がたったの40分に短縮されるという。
このリニアモーターカーの計画は進捗がきわめて遅い。
リニアモーターカーは数十年前からその構想があり1970年代の大阪万博くらいから新幹線に次ぐ新しい輸送手段として語られてきたが、40年以上が経過した今日でもまだ着工した段階なのである。
その理由は国がプロジェクト推進をしていたからだと言われている。新幹線がそうであったようにリニアモーターカー事業も国家プロジェクトとして進めていたのであるが、地方自治体や関係企業団体などの調整が複雑すぎて国ではスピーディに動けなかった事が大きな問題といわれている。
そして、ついにJRが動いた。いつまで経っても進まないのなら9兆円の建設費用をJRがまかなうので企業の単独プロジェクトとして進めさせてほしいと国に打診し、現在ではJRが進めるプロジェクトとしてリニアモーターカー事業は進んでいる。
しかし、ここに来て日本政府はリニアモーターカー事業によこやりを入れようとしているそうだ。
リニアモーターカーの終点となる駅「品川駅」がキーになっているようだ。品川駅はリニアの終点となるだけではなく、国際的なハブ空港として注目されている羽田空港への玄関口である。そしてさらにはJRが持つ広大な土地がある。品川車両基地と呼ばれているこの土地は東京ドーム4個分の空き地となっているそうだ。2020年には東京オリンピックがある。
なので、日本政府としては品川をアジアで一番大きな経済特区を作りたいと考えている。リニア事業に絡んで、JRの持つ広大な土地を手に入れ品川を開発したいと考えているという都市伝説である。国はリニア事業を国家プロジェクトに格上げすると発表している。
しかし、JRとしては9兆円の予算を多少国が肩代わりしてくれるのであれば、国の協力を得た方がいいのではないかと思う人もいるだろう。実はJR側には国の協力を得たくない理由があった。それは「震災」である。近年日本を襲うと言われている東海沖の大地震。東海地方に路線を多く持つJRは東海地震の打撃をもろに受ける事は必死である。
その時、東海地方の路線の代替となる路線が必要なのである。
とそれがリニアモーターカー路線なのである。リニアはは東京と名古屋をほぼ一直線に結ぶ形で計画が進行している。なので、東海の路線に打撃があったとしてもリニアは使えるのである。
もしも、大地震が起き、東海地方の路線がマヒしたとしてもリニアが動いていれば、JRは顧客に代替案を提示できるのである。しかもリニアモーターカーは他の路線よりも価格が高い。リニア特需を狙ったJR東海の思惑を成功させるためには大地震が起こる前にリニアを開通させる必要がある。そこにプロジェクト進捗の遅い国家が入る事で計画が延びてしまうのをJRは恐れている。