
本日お届けする都市伝説はお金にまつわる都市伝説である。日本円はしばしば、「安全資産」と呼ばれ海外の投資家たちの注目の的となる事がある。
2008年のリーマンショックの後には世界中の株式市場が暴落するなか反比例して円は買われ、歴史上最も円高な状況にまで陥ったのはみなさんの記憶に新しいのではないだろうか。
円は安全資産と呼ばれ、市場が冷え込んでいる時には海外の投資家から消去法的に買われる特徴があるのである。他の投資先の先行きが怪しくなったら、「とにかく円を買っておけば大丈夫!」というのが世界の投資家のセオリーになっている。
なぜ、円は「安全資産」と呼ばれるのであろうか。
それには理由があるはずだ。そもそも、各国が発行する貨幣はその国の信頼に比例する事が多い。国が貨幣の価値を担保しているので将来的に健全な財務状況であり国家破綻しない国の通貨は高騰しやすい。
つまり、日本には国家破綻しないという信頼があるという事である。その理由として一般論的に言われるのが「国債の貸し付け先」である。日本が抱える借金である「国債」過去最高を記録している国債ではあるが国債のほとんどは日本国内の金融機関からの借り入れである。つまり、親が子供に借金しているような状況であるので、もしも債務不履行になっても「ごめん!」で済むとみなされているのである。
また日本は世界各国へお金を貸している。
財務省が28日発表したデータによると、日本の円建てによる対外純資産は12%増となり、再び首位をキープした。2位と3位には中国とドイツが続いた。財務省が28日発表したデータによると、日本の円建てによる対外純資産は12%増となり、再び首位をキープした。2位と3位には中国とドイツが続いた。
報道されているように日本が他国に貸し付けているお金は世界で最も多いのだ。対外純資産と呼ばれるこのお金があるので借金はあれど、対外純資産があるから大丈夫という認識をもたれているようである。
しかし、本当の理由は他にあるというのが都市伝説。
日本はアメリカに膨大な量の金を貸し付けているという。金は世界の共通認識として価値のある絶対的な物である。そして、アメリカは世界を牛耳っている国。大国に対して、絶対的価値のある金を貸し付けているという事が日本円を「安全資産」として位置づける最も大きな要因であるそうだ。