「探偵!ナイトスクープ」の都市伝説を紹介しよう。
「探偵!ナイトスクープ」とは関西を中心に1990年代に人気になった番組である。
視聴者から寄せられる素朴な疑問に対して、お笑い芸人が全力で調査するというバラエティ番組である。素朴な疑問ばかりなので、大抵は結論が出され、調査終了となるのだが、1件だけ途中で調査が打ち切りとなった回があるという都市伝説である。
それは「探偵!ナイトスクープ」で1992年に放送された回である。
大阪の鴻池新田の周辺にある公共物(ガードレールや電柱など)に良く引っ越しなどで使う包装用のビニールひもがくくられているという現象を調べてほしいという依頼だった。
大阪の視聴者から寄せられたこの謎の事件の真相を探るため、お笑い芸人のトミーズ雅が調査に乗り出した。
トミーズ雅が現場を訪れると確かに公共物にビニールひもがくくられているのを発見する。しかし、誰かが括り付けている姿は見る事ができない。しかし、周辺を探索していると数分前に通った場所にさっきはなかったビニールひもがくくられていたりする。その謎の現象に「探偵!ナイトスクープ」のスタジオないもざわついた。
ついに日中はビニールひもをくくりつけている犯人を見つける事はできなかった。
そして、最後にトミーズ雅が見たもの。それはとあるガソリンスタンドの裏手にくくりつけられた数百本のビニールひもだった。「探偵!ナイトスクープ」のスタジオは悲鳴で騒然となり、捜索は打ち切られた。そして、番組の最後には「以後本件に関する情報は一切受け付けません」というテロップが出たそうだ。もちろん、「探偵!ナイトスクープ」で今までにこんな終わり方をした調査は1件もない。
この都市伝説は異常者がビニールひもを結びつけていたという噂もあり、視聴者が現場に行ったら、謎の男がビニールひもを張り巡らしている現場に遭遇し、男に「なぜ、ビニールひもを張っているのか?」と聞いたら、「わからへん、でもはらなければあかんねん・・・」と意味不明な事を言われたという。