都市伝説

病気や才能までわかってしまう!「遺伝子(DNA)検査ビジネス」の都市伝説

遺伝子(DNA)ビジネスというのが脚光を浴び始めている。どういう事かというと遺伝子情報を検査する事で自分が将来なる可能性の高い病気や自分の才能などを分析できてしまうというビジネスなのである。

2005年までは1人の遺伝子検査にかかる費用は10億円。結果が出るまでは数年がかかったそうなのであるが、技術の進歩は急速に進んでおり、今ではたったの10万円で検査結果が出る日数は数日という信じられないスピードになっているそうだ。

遺伝子(DNA)検査ビジネスの都市伝説

将来の病気リスクがわかる点などで非常に注目されている遺伝子検査であるが、検査を受ける側としては注意が必要である。究極の個人情報と言われている遺伝子情報を1企業に渡すという事には様々なリスクが隠れているのである。

もし、企業が情報漏洩してしまったら、自分の遺伝子情報が他人に閲覧される可能性がある。個人識別においてこれ以上にない価値を持つ遺伝子情報が流出したら、あなたの人生はどうなってしまうかわからない。

もしかしたら、自分の遺伝子情報を不正利用されて借金をさせられたり、見覚えのない契約を結ばされる可能性だって、将来的には十二分にあるのである。クレジットカード情報の流出とはわけが違うレベルでの被害が予想される。

今、日本政府は遺伝子検査に関して法整備をしていない状況である。しかし、遺伝子検査ビジネスを行なう企業は2009年の340社から2012年には740社と倍増しており、受けようと思えば民間の会社に検査を依頼する事は可能なのである。

しかし、上記で述べたようなリスクがある以上、遺伝子検診はまだ受けない(遺伝子情報を他人に持たせない)方が無難と言える。

そして、国として遺伝子検診の法整備や資格認定制度、情報を安全に保持するための仕組みづくりは急務といえよう。

どんな科学技術にもメリットとデメリットが存在するが、デメリットを抑えつつメリットを享受する事ができれば、社会に取ってプラスに働くに違いないと私は思う。