
ある大学生の都市伝説。
大学4年生になった彼ら学生仲間は格安でアジアのある国へ卒業旅行へ行く事へした。
その国はアジアの中でも発展しつつある国で100階建てのホテルに泊まれる事になった。彼らは100階建てのホテルにテンションが上がっていた。しかもラッキーな事にシーズンを外していた事があって、最上階の部屋に泊まっても合計数万円の旅費ですむパッケージになった。
旅行の日、一日中市内観光をしてヘトヘトになった彼らはホテルへチェックインした。100階の部屋なんてどんな感じなんだろうと胸を膨らませていると、ホテルマンがもう仕分けなさそうにいった。
「本日、エレベータがこわれています。」
「えーーーー。そんな事なら100階の部屋なんてどうやっていくの?」
「階段です。」
彼らは一気にテンションを落としたが部屋に行くまでには階段を昇って行くしか無い。
階段をのぼり始め数階上がると一人がこう切り出した。
「なあ、せっかくだから1回上がるごとに怖い話をしない?今まで上がって来た階の分はいますれば、全部で百物語になるよ!」
そういうゲームをしていると気がまぎれるし、楽しいはず。満場一致で彼らは怖い話をする事にした。
1階上がるごとに1人が怖い話をしていく。最初はネタがいくつかあったものも徐々にネタが尽きて行く。次はどうしようと考えるのも少し楽しかったりした。
99階まできた。昇るのに小一時間はかかってしまった。
一人が最後まで温存していたとっておきの怖い話をした。その話は本当に怖く彼らは凍り付いてしまった。
「早く部屋にいきたい!」恐怖のあまり一人がそういいだすほど怖かったという。
そして最後の1人が話を始めた。
「俺の怖い話はさっきの話より怖いよ?聴く?」
一同、血の気が引いたが聞かないとこのゲームは終わらない。
「・・・いいか?実は俺さ。ホテルの部屋のカギをフロントに置いて来た。」