カメラマンになる条件【都市伝説】

D0099439 1620579

報道カメラマンという職業がある。事件現場にかけつけ現場をカメラに収める仕事だ。

報道カメラマンになったばかりのFくんは、ベテランのNさんと一緒に火災現場に急いだ。

大きな建物から火が出ていて周りには警察官が立っている。ベテランのNさんは「俺についてこい!」とFくんを引っ張っていき、警察官の制止を振りきって現場近くまできた。

FくんはNさんのカメラの目線を照らしていたライトのバッテリーが切れてしまったのでしゃがんでバッテリー交換をした。その時に気がついたのだが、火災現場の近くは消防車が巻いた水が溜まっており、たくさんの水たまりができている。

その水たまりには人の顔が写っている。周辺にいる人ではない。空中に浮かんでいるとしか思えない苦しみに顔を歪めた人が何十体も水たまりに写っているのだ。

なんだこれ?Fくんは気分が悪くなった。

帰り道にNさんに「俺、現場で見ちゃいました」と言ったらNさんは「報道カメラマンの条件。おかしなもの見ても気にするなだ」。Nさんも水たまりの水面に浮かんだ顔に気がついていたが、プロとして仕事をまっとうするために無視していたのだった。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です